金魚警報(再)

140字を水で薄めるところ

C88御礼報告と編集後記

コミックマーケット88に参戦された方、おつかれさまでした。

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告知しておりました恋愛ラボ副読本ですが、なんということでしょう、

おかげさまで完売致しました。ありがとうございました。

記憶を記録にという意味も込めて、当日のレポートと編集後記をもって一連の活動を締めたいと思います。

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と、その前に、唐突にすみません、誤表記の訂正をさせてください。36ページの脚註1でタイスペ表紙リコと同じ構図の例として挙げた「『河合荘』キャンパスアートイラスト」は2014年のコミックマーケット86にて販売された「「僕らはみんな河合荘」セット ―律の夏、日本の夏―」描き下ろしポートレートイラスト」の間違いでした。自分の部屋に並べて置いていたせいか、混同してしまいました。

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・当日のレポート 

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 こんなブースを構えておりました。表紙イラストをあしらったパネルとキャプションで良い感じに装飾できたのではないかと思います。ありがとう会社プリンター。

誰も来なかったら寂しいからと、Twitterでそれはもううんざりするほど宣伝してたわけですが、それが功を奏したのか、たくさんの方にお越しいただきました。開場直後は艦これ・東方エリアの賑わいを遠くに感じつつまったりとしていましたが、30分もすると最初のお客さんが来訪、2冊もお買い上げいただきました。評論島においてはあのパネルが目を引くようで、足を止めて来られる方が多かったのが印象的です。表紙イラストを描いてくださったランジェリーマンさんには足を向けて寝られません。

一時間も経過すると流れてくる人も増え始めました。一直線にこちらに向かってきて即お買い上げ、という方もおられまして、最初から巡回先として選んでいただいてたのだと思うと、あの宣伝も無駄ではなかったのかなと思えます。そんな感じで時間は進み、12:30頃には完売となりました。…もともと大した部数を用意していなかったとはいえ、完売は全く想定していなかったもので、後からお買い求めに来られた方には本当に申し訳なかったです。大いなる反省点でした。

お越しくださいました全ての方へ、あらためまして、ありがとうございました。さっきからどうも敬語が過剰気味ですが、感謝の度合いの現れということでどうかひとつ。

 『河合荘』の間取りTシャツや「河」Tシャツをお召しになった方、マキのストラップを付けておられた方もいました。アニメは観てたよという方、タイスペのバレンタイン表紙で作品を知ったという方(!)、完売後ブースに来てお話してくださった方。作品に興味を持っている人たちに手にとっていただけたというのは、こっ恥ずかしくも素直に喜ばしいことでした。あと記憶に残っているのは、中を読んで気に入ったからと、あとから2冊目を買いに来られた方や、某ラボ推し書店の営業の方など…フォロワーの方にも買っていただいていたようで、TL上で知った時はとても嬉しかったです。趣味で制作した本を介して、大好きな作品について交流を図ることができたというのはとても得難い体験で、これもまた同人誌・同人誌即売会の数ある楽しみ方の一つなのだろうと強く感じました。振り返ると濃密な半日だったように思います。重ね重ね、ありがとうございました。

 

 

編集後記(※特に読む必要はないです)

とまぁこのように無事頒布を終えることができたわけですが、肝心の同人誌が100%満足の行く出来になったかといえば、残念ながらはいとは言い切れません。

2月頃から国会図書館に通うようになり、手元にない掲載誌のバックナンバーを読みあさりつつ、持ち込んだ単行本とにらめっこしながらひたすらメモとコピーを取る…という傍目には理解されないであろう活動に多くの土曜日を費やしました。以前に10巻の雑誌→単行本の変更点を見たのですが、全巻分を把握したくなったのと、単行本からでは窺い知れない企画ページやコメントなどを拝見しておきたかったのです。需要はともかく、これを紙面に一気にまとめたら面白いんじゃないかなと考え始めたのが4月頃で、これを中心に『恋愛ラボ』本を作ろうと緩やかに決意したのでした。当初は広く浅く「宮原るり作品副読本」として申し込んでいたのですが、調べていくうちに、これまで以上に『恋愛ラボ』という作品に魅了されてしまい、他作品へ向ける脳のキャパシティが底をついてしまったのでした。

あとは作品をひたすら読み返したり、ネットの海にもぐったりを繰り返していました。ぎりぎり先月末までやっていたように思います。結果、作品にまつわる多くの無駄知識を取り込むことができた一方で、適切な情報を取捨選択することができず、なかなか思うようなアウトプットができませんでした。かゆいところに手を伸ばすと言いつつ、かゆくもないところをかきむしる同人誌になってしまったなという心残りはどうしてもありました。が、とても楽しんで制作することができたので、自己満足という同人誌製作の第一義は満たせたと言えます。実製作において壁にぶつかることはそれはもう多々ありまして(主にWordで作ってました)、果たして本として形にすることができるのか…という心配がずっとありましたが、どうにかこうにか完成を見ることができました。当選が決まった時、駄目元でお願いした表紙イラストの依頼を請けていただけた時、完成したイラストを見た時、そして同人誌を手にした時。それぞれの瞬間の喜びはとても大きく、総じて楽しい時間であったと振り返ることが今ならできます。圧倒的感謝。

お会いした何人かの方に次回の予定を訊かれたのですが、正直未定です。冬コミは諸事情で不参加なので、あり得るとすれば一年後ということになりますが、今年ほど製作時間を取ることができるのかも不明なのでなんとも言えない状態です。作るとすれば、宮原先生の全お仕事目録とか、『となりのネネコさん』ファンブックとか、今回以上に誰得な本を作るのがいいかもしれません。まぁ同人誌はさておき、宮原作品に取り憑かれてしまった身としては、これからもこういうちまちまとした調べ事に興じるかと思いますし、ブログ記事にまとめることもあるかもしれません。その時はまたひとつ、よろしくお願いします。

自分は好きな作品を思いのままに語ったり、人に薦める行為が得意ではありません。感想やレビューを書こうにも、人の目を意識した文章を綴ろうとするとどうにも筆が進まないのです。しかしこうして阿呆みたいに一つの作品に血道を上げ、時間と労力を費やしている醜態を晒すことで、ほんの僅かでも自分の好きな作品に興味を向けてもらえるのであれば、それが目的ではないにせよ、とても嬉しいことです。そういう場としてこのブログや同人誌という媒体を扱っていけたらいいなと思っています。…何の話がわからなくなりましたが、まぁそんな感じで、はじめての同人活動を締めることとします。ありがとうございました。

恋愛ラボ 11 (まんがタイムコミックス)

恋愛ラボ 11 (まんがタイムコミックス)

 

次回の更新は「おはなしあやちゃん」掲載データか、同人誌で少しだけ触れた『恋愛ラボ』呼称問題(問題?)について書くよ…!