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金魚警報(再)

140字を水で薄めるところ

西尾維新謎解きイベント「西尾維新の挑戦状」レポート

去る3月26日、東京ビッグサイトで開催された謎解きイベント「西尾維新の挑戦状」。ビッグサイトで開催と言ってもホールを貸し切って行われたわけではなく、同日開催のアニメジャパン会場内でひっそりと催されたものです。

開催から2週間以上が経過しましたが特に公式サイドから言及されるようなことはなく、参加者以外にはまったく内容が見えないのがちょっともったいない。作風的に今回の謎自体が西尾維新作品とも言えるわけで、ネットの片隅に情報として書き記しておくことで後年の研究者にお役立ていただこうという趣旨からここに記す次第です(大袈裟)

 このイベントは昨年行われた西尾維新祭のA賞賞品で、当選者=参加者は240名。ざっくり言うと昨年一年間に刊行された西尾維新書籍or関連賞品を5点以上購入している層の集い。

3月上旬、西尾維新からの挑戦状という名の当選通知が届きました。 黒封筒に金の印字が雰囲気を醸します。ちなみにC賞の冊子も当選したのですが、もしかして年々応募者が減っているのでは…。

当日、昼過ぎに集合場所であるアニプレックス出展ブースの裏手に到着。西尾維新読者層が可視化される機会ってあんまりないので触れておくと、男女比は意外?にも半々といった様子で、20代が中心のように思いました。列整理が始まり、参加者に白紙の紙とペンが渡される。ちなみに先頭でアナウンスしてるアニプレの人、見たことあるなと思ったら寝るまでが今日!でおなじみのあの人でした。あの件以来あまり表に出てこなくなりましたが、昨年のMADOGATARIトークショーの司会をされていたり、まだ西尾維新アニメプロジェクトに関わっておられるようで安心します。最後に問題用紙が配布され謎解きスタート。会場は右も左もアニメで賑わうこの東ホール。いわゆる周遊型の謎解きイベントですね(あとで知った言葉)

 

…さて謎解きの問題解答をこんなところで書いて良いのか迷いましたが、もう終了しているし、挑戦状の隅に「開催中にSNS等で発信すんなよ」的な文言はあるけど、裏を返せば終了後なら良いよねという解釈ができなくもないので、うっかり載せてしまいます。記憶より記録。

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 こちらが問題文。盗まれた西尾維新描きおろし短々篇を怪盗ヌスミーヌから取り返すという世界観です。短々篇が景品なのも大いに嬉しいポイントですが、それ以上に『めだかボックス』に登場したような、もしくは別マガに掲載された「おうぎフォーミュラ」みたいな問題が直接自分に突きつけられているのが、なんと言いますか一読者として最大の興奮ポイントだったように思います。制限時間は約2時間。この紙を受け取った人から解散、各自で推理してくださいという内容でした。あ、謎解きイベントってこういう感じなのか…とちょっと戸惑いましたが、始まってしまったので推理スタート。

さてこの「合計80になる3つのA」、文中にもあるとおり「ヒント」を探し当てるための問題という位置づけなので謎解きとしては肩慣らしレベルのはず…と頭ではわかりつつもなかなか正解にたどり着けずにいました。もう正解を書いてしまいますが、このアニメジャパンの各ブースに割り当てられた番号がアルファベット+数字という形なので、合計で80になる3つのブースを特定すれば良いというわけです。入場時に配られたパンフレットに配置と番号が記載されているので、特定の人にアドバンテージが生まれるような設問ではありません。

さてここまでは鈍い自分でもすぐに分かったのですが、「合計が80になる3つのA」の候補が複数あるので地味に苦戦。Aから始まる企業名をピックアップしたり、問題文面で「15時」がわざわざ強調されているのは何か意味が…?などと考え始め順調に泥沼にはまっていったわけですが、ふと邪道なひらめきに至りました。3つのブースになんらかの「ヒント」があるとして、他社のブースにわざわざ設置させてもらっているのか?関連ブースだけで完結させているのでは…ということで再び配置図とにらめっこ。結果、見事にアニプレックス、シャフト、講談社の3ブースの合計が80でした。で、ですよねー。

ちなみにこのイベント、最後まで正解発表がありませんでした。ので、どういった思考でたどり着くのが正解だったのか未だに分かりません…ぐぬぬ

さて3つのブースに行ってみると「ヒント」がひっそりと掲示されていました。この3つの画像から導き出されるのが景品の在り処ということなのでしょう。その場で暗記するわけにもいかないので、同じタイミングでたどり着いた他の参加者とかわるがわるでパシャリ。

f:id:sail_kamihitoe:20170408135132p:plainヒント1。

f:id:sail_kamihitoe:20170408140031p:plainヒント2。

f:id:sail_kamihitoe:20170408135901p:plainヒント3。

メモ用に撮影したものなので見にくいかもしれませんが、各ブースにこのような設問が用意されていました。この3枚だけで解くことができますので、お時間のある方はぜひ挑んでみてください。謎解き大好きマンはもちろん、この手の問題に日頃挑むことのない人にぜひチャレンジしていただきたいです。考えても考えても解けないもどかしさを味わってほしいとかそういう意図ではありますん。

以下、解答を記します。当たり前ですが一度解答を知ってしまえばそれでおしまいなので、軽く挑んでみてから答え合わせするのがよろしいかと思います。

 

 

 

自分の思考過程はさておき、まずは解答から記していきます。まずヒント1。

「解読のヒント」から、にしおいしんの6文字が右の数字に対応していることが分かります。数字の数が6つ、2つ目と5つ目の数字が同じことから、数字を50音に読み替えていきます。「い」が1に対応しているので、「い」から始まる規則性を持つ文字列、ということで「いろはにほへと」を用いて解読します。これでひとまず5つの文字が浮かび上がります。

ヒント2。「解読のヒント」から、NISIOISINの各文字に数字が対応していることがわかります。数式の左が母音、右が子音。ということで全26文字のアルファベットに変換し解読していきます。画像内にある最大の数字が25、というのもひらめくヒントになります。3つの中では一番解きやすい設問だと思います。

ヒント3。例によって「解読のヒント」から、ひらめき要素を探ります。いろは歌、アルファベットときて今回は英語。ヒント2と同じくNISIOISINが母音と子音に分かれて数字に対応しています。数式の左の数字を英語に置き換え、右の数字が示す場所にある文字を当てはめていきます。3-2なら、Threeの2つ目の文字=h、といった具合に。単純な設問ですが、なかなかひらめくことができないのがこのヒント3だと思います。

3つから導き出される文字をまとめます。

ヒント1は「く」「と」「ぬ」「う」「す」

ヒント2は「YA」「HA」「O」「MI」「NU」

ヒント3は「HO」「HE」「U」「NO」「I」

これらを文章になるように並び替える必要があります。キーとなるのが各文字の隣にある物語シリーズのタイトル。各物語を並び替えるとなると刊行順かもしくは時系列順。はい、正解は後者です。並び替えると「ぬ す MI I NU HA と う HO U O く NO HE YA」→「ヌスミーヌは東方奥の部屋」となります。これでヌスミーヌの居場所=ゴールが判明しました。これにて謎解きは終了です。ぱちぱち。

振り返ってみるとそこまで難しく感じないのが不思議ですが、やかましい会場で手元のメモとスマホの画面を見ながら解くのはなかなか困難を極めます。

で、ここから自分の話になるのですが、はい、あの、わたくし、最後まで解き終えることができませんでした…。オリエンテーション編の善吉を笑えません。短々篇を獲得すること叶わず涙目大敗北、ハンカチを噛みながら帰路に着いたのでした。

さきほども申しましたとおり答え合わせがなかったので、ここまで解答という体で記してきた内容が必ずしも合っているかどうかは分かりませんし、というかそれは自分が一番知りたいです。東方奥の部屋って本当にそんなアバウトな解答でいいのか自信がない。自分の戦績としてはヒント1、2はなんとか解き終え、最後に物語シリーズを並び替えるんだろうな、というところまでは行けたのですが、ヒント3に大苦戦しタイムアップ、というざまでした(あとからTwitterでヒント3の解き方を教えていただきました)

蓋を開けてみれば西尾維新要素は最後の並び替えのみで、その時系列も公式サイトに「阿良々木暦 高校生活 最後の1年」というかたちで年表が公開されているので特に作品知識は必要とされません。そのあたりは一貫してフェアな謎解きイベントであったと言えましょう。

 

ちなみに短々篇は原稿用紙体裁の「まよいウェルカム」だそうです。短々篇も追いきれないほど増えてきたので、「混物語」ともども早期の単行本化を望む次第。

というわけで楽しい謎解きでしたが、答え合わせがなかったもやもやと解けなかった悔しさが少し残る結果となりました。来年またやってください。

 

 

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